ジョアン
4年前の2月24日 その日の午前中にBigHugのオーダー分を作り終わり昼には家に運んで整理しとくよう奥さんに頼み、午後も仕事をして夕方普通にご飯を食べたその夜92歳の生涯を閉じた 自分が最も尊敬する職人ジョアン。
13歳から始めたタマンコス職人の道を80年間 わき目も振らずひたすら歩き続けた素晴らしい職人です。
近くを通る時は必ずお墓を訪ねます、
写真より本物の方が全然カッコ良かったですが、
街の中心にある綺麗なお墓に眠っています。
来るたびに初めて会ったときの事を思い出します。
真っ暗な仕事場の奥でフェルメールの絵の様に左側から明かりを受けて作っていました。
日本人がタマンコスを作って欲しいと言ってると友人が伝えると はじめは信じませんでした。
自分がどうしても日本人用のタマンコスを作って欲しいと英語で言うと 意味は分からなくても真意は伝わったようで、、
こんなものだけど良いのか? っとちょっと恥ずかしそうにでも自慢気に見せてくれたタマンコス。
そのままでは日本では厳しい部分があったので色々変更を頼みましたが快く応じてくれて、これで良いか? これで良いか? っと何度でも作り直してくれました。
ほんとに素敵な人でした。
いつ工房を訪ねても木の切りカスにまみれながらタマンコスを履いてフェルト帽をちょこっと頭に乗せて作っていました。
こんな人の作品をたとえ5年足らずでも日本の皆さんに紹介出来たのは自分にとっても誇りです。
もう一度作ってる姿を見れたら、、 今は主人をなくした作業場に行って外から眺めてます。